設計例

奈良香芝の家(新築)|ウッドデッキと中庭のある家

mm-archi

奈良県香芝市の閑静な住宅街での計画です。

ご主人の趣味である、庭菜園を楽しむことが出来る庭を中心に据え、
それを囲うようにL字型に建物を配置しました。

そのL字型の建物を
平屋部分、2階建て部分の2つのヴォリュームに分けました。

道路への圧迫感の軽減の為に、
道路側に高さを抑えた平屋のヴォリューム、
敷地の奥には高さのある2階建てのヴォリュームを配置しました。

平屋部分は、シラス(火山灰)を主成分としたそとん壁の外壁、
2階建て部分は、吉野の杉板貼りとし、
仕上げと色彩に変化させ、それぞれのヴォリュームにメリハリをつけています。

平面プランは、
将来のことを見据え、
1階で生活が完結出来るよう、
LDK、水回り、寝室を1階にまとめ、
2階は2つの個室のみとし、
最小限の面積に抑えています。

1階のリビングには大きな木製建具を設置し、
壁内に引込み、全開口することにより、
ウッドデッキを介して、家庭菜園の庭と繋がります。

リビングのソファに座ると、ご主人が育てた菜園が、
日々成長し、季節の移ろいを感じさせてくれます。

物件概要
所在地:奈良県香芝市
用途:専用住宅
構造:木造2階建て
敷地面積:226.00㎡(68.37坪)
建築面積:88.17㎡(26.67坪)
延床面積:110.94㎡(33.56坪)
施工:株式会社中野工務店
写真:河田弘樹

リビング。木製建具を開放すると、ウッドデッキを介して家庭菜園の庭へつながる。

リビング。天井はラワン合板、床はパイン無垢材と木に包まれた空間とした。
リビング。正面の木製の建具は格子網戸、ガラス戸、障子戸からなる。全てを壁内に引込み、全開放することができる。
ダイニング。天井は梁を等間隔に配置し、あらわしに。左側はキッチン。右側は収納。
玄関ホールから玄関、和室を見る。玄関は木製の格子戸とし外部の光を取り込む。来客専用の玄関の為、靴収納は設けずシンプルなしつらえとした。
玄関ホール。テーブルと椅子を並べれば応接スペースに。左の赤い壁はポーターズペイント。施主によるDIY。
2階のサンルーム。大きな開口と天窓を設け、明るい空間とした。天井、壁はラワン合板貼りとラフな仕上。
外観。平屋部分と2階建て部分と2つのヴォリュームからなる。外壁はそとん壁と吉野杉の鎧張りを2種類を使い分けた。
玄関アプローチ。右側は駐車スペース。左側は家庭菜園の庭。道路側は平屋とし、道路側への圧迫感の軽減に努めた。
2階建て部分の外壁は杉板を鎧張りし、天然成分のみで作られた木材保護材、ウッドロングエコを塗り仕上げた。
廊下から和室を見る。和室の天井はヨシベニア、壁は和紙、床は縁無し畳。正面の赤い壁はポーターズペイントをDIYで塗った。
リビングからダイニングを見る。リビングの障子を閉めると、外部の光は落ち着いた柔らかい光になる。
外観夕景。玄関の格子戸、寝室の面格子から室内の光が漏れる。正面の格子戸の奥には玄関の赤い壁が見える。
家庭菜園の庭からリビングを見る。リビングの木製建具は壁内に引き込むことができ、全開口するとリビング、デッキ、家庭菜園の庭が繋がる。

ムラカミマサヒコ一級建築士事務所は奈良県香芝市の建築設計事務所です。
奈良、大阪、京都を中心に、戸建て住宅や店舗、マンションの新築からリフォーム、リノベーションの設計・監理を行っています。
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